年末ということもあり、今年1年をざっと振り返ってみることにした。
こうして書き出してみると、今年は本当に安定しない中でもさまざまな取り組みをしていたことがわかる。どれも決してラクな体験ばかりではなかったけど、いまになって考えてみるとどれもいい経験である。なかなかいい1年だったんじゃないだろうか。
2024年の活動概要
1月:プロジェクトマネジメント業務を継続
2月:新規顧客開拓のため、企業へのコンタクトを開始
3月:企業とのやり取りを継続
4月:再就職も含め、キャリアの方向性を再検討
5月:面接を実施。自作のプレゼン資料が好評
6月:1社からの内定を辞退。プロジェクトマネジメントを終了
7月:新たな案件管理の単発仕事に着手
8月:内定企業への就職を激しく悩んだ末に辞退。息子とキャンピングカーで過ごす
9月:仕事がない期間を健康投資の時間に充てる。光学メーカーとの契約が成立
10月:光学メーカーでの業務開始
11月:光学メーカーの仕事を通じ、価値提供できている実感が湧く
12月:前職で培った幅広い光学開発経験が大いに活かされる
専門性を活かすことの大切さ
12月現在、ぼくがつよく感じているのは「専門性を活かして誰かの役に立つことは、こんなにも自分自身をラクにしてくれるのか」という驚きである。
振り返ってみれば、フリーになってからの3年間、本来の専門である光学分野を活かすことはまったく無かった。プレゼン資料の作成、コラム執筆、ブランディング支援、プロジェクトマネジメント。これらはどちらかというとどれも得意な仕事に入ることかもしれない。しかし「専門家」と呼べるほどの領域ではない。価値提供をしながらも、なんとなく落ち着かない居心地の悪さがあったのだ。
ところがいま、光学専門の仕事を始めた途端、精神的にも時間的にも驚くほど負担が軽減された。まるで長い間手放していた武器を取り戻したような感覚である。「専門性は大きな武器であり、価値創出の源泉になるんだ」と、改めて思い知らされている。
専門性を捨てるのはあまり得策ではない。3年前の自分に教えてあげたいものである。
来年への展望:専門性×新たな価値づくり
専門性を活かすことの大切さは再確認できた。しかし同時に、専門性だけに没頭することには一抹の不安もある。目の前の仕事(設計業務)に集中するのはラクだけれど、それが永遠に続く保証はない。ここから先は、ただ専門性を活かすだけでなく、新しい価値提供の形を模索することが重要だと思っている。
- 自分が営業として顧客開拓を行う
- 光学設計は自分が担当し、それ以外の設計領域は別の専門家に任せる
- 製造は現在契約中の会社に依頼することで、依頼主・協力者・製造先・自分、みんながハッピーになる仕組みをつくる
来年はこうした「専門性+新しい価値提供の形」を実現するために動いてみようと思う。仲間づくりや顧客開拓など、やるべきことは多いが、この3年間があったからこそ、いまその道筋を思い描くことができるのである。
専門性を活かせなかった3年間と、専門性をフルに発揮している現状。この2つを統合することで、新たな可能性が生まれそうな予感がしている。
さて、1年後の自分はどうなっているのだろうか。ちょっとだけワクワクしている自分がいるのである。