最近のぼくは安定はしている。
継続的に契約していただける仕事があり、さらに自分がお役立ちできる人たちを増やそうと挑戦もしている。「光学」という自分の強みや経験を活かすこともできている。まわりからすると、あるいはこれまでの自分からすると、非常に順調に見える。しかし、そのなかでも葛藤はある。
葛藤の正体
葛藤とは「このままでいいのか」である。
個人事業をするにあたり、自分の理念をつくっている。会社をやめてから2年くらいたったころにしっくりくるものができた。いまはこの理念をもとに活動したいと思っている。その理念は以下の通り。
ビジョン:個性でつながるやさしい世界
これは、息子が生きていく世界をすこしでもやさしくしていきたい。息子が笑って生きる未来を思い描いたものだ。
ミッション:エンジニアが活躍する場をひとつでも多く
これは、組織のなかでくすぶっている人を減らしたいという思いがある。働く人がいきいきとしていたら、ストレスなく働けているとしたら、やさしい世界になっていくのではないかと思っている。
葛藤とはなにか。
いまの自分の仕事が、このビジョンやミッションに紐づいていないんじゃないかと感じているのである。
もちろん反しているとは思わない。しかし、この理念にストレートに向かえているかというと疑問が残るのだ。
「おれはいま設計をしていていいのだろうか」
「個人事業としてひとりで働いていてミッションを遂行できているのだろうか」
「いまの仕事をすることが、あるいは個人の仕事を増やすことが、やさしい世界につながるのだろうか」
そんな考えが頭をよぎるのである。
葛藤を乗り越えるために
さてこの葛藤、どう乗り越えるのか。
いまの仕事をすべてやめて、いまのスキルの延長線上にないまったく新しいことに挑戦する。それもひとつの手かもしれない。
ただ、これを書きながら考えていることは、いまの仕事に自分の理念を加えることである。
いまやっている仕事として、年間目標や方針をつくるサポートがあるのだけれど、その年間目標や方針に、その人達の思いを加える。「理念」としてまでつくらなくても、思いを短く表現できることもある。
以前やっていた社長のコラム執筆(話を聞いて編集し、文章としてアウトプットすること)だって、やさしい世界につながることになると感じている。
自分の得たスキルを、惜しみなく周りの人たちに伝えていくことが、エンジニアの活躍につながるかもしれない。
いまの目の前の仕事をするだけではなく、理念に基づくなにかを加える。プラスアルファをする。
仕事に自分の理念を入れるから、ミッションに生きていると思えて、ビジョンに近づけていると思えるのではないか。
まだ確証はないけれど、こんなふうに思っているのである。
理念を入れる
よく
「期待される以上の成果を出す」
「仕事にプラスアルファを加える」
といいと言われるけれど、その期待以上やプラスアルファは、求められてできるものではなく、自分が実現したい未来から自然に湧き上がるものかもしれないですね。
これからは明示的に仕事に自分の理念を入れて、やってみようと思います。まずは実験的にね。
