今週の気づき PR

【今週の気づき/228】自分の立ち位置と安心感

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気づけば夜である。

朝起きて、朝のルーティンをこなし、仕事をする。お昼ごはんを食べて、また仕事をする。そうすると気づけば夜だという日がある。仕事は家でやっているから一日半径10m以内の空間で過ごしたことになる。

移動の時間もないし、電車に揺られる時間もない。無駄とも思える会議に出ることもない。仕事をするという意味ではとても効率的とは言える。でもこういう夜にこそ無性に外に出たくなる。外に出て意味もなく歩き、意味もない話をしたくなるのである。あるいは、どこかのカフェで誰かの話し声を聞くだけでもいい。人の動き、街の動き、自然の動きを肌で感じたくなるのである。

まだ小学生くらいのころ。夕食の時間に大人がニュースを見ているのが不思議でならなかった。なぜこんなにもつまらないものを見るのだろう。アニメのほうがずっとおもしろい。違うチャンネルではよくわからない番組をやっているがニュースよりはずっとマシだ。そう思っていた。

父は「世の中でなにが起きているのかを知るのが大事なんだ」と言ってた。「そういうものなのか、こんなつまらないものを見なきゃいけないなんて大人も大変だな」と思っていた。けれどニュースによって父がなにか影響されているようにも思えない。父はなぜニュースを見ていたのだろう。

父がニュースを見ていた理由と、ぼくが夜ふと家から出たくなる理由は、もしかしたら同じなのかもしれない。

それはきっと、安心したいからなのだ。世の中の動きといまの自分、人の行動といまの自分の状態、街のなかにいられる自分、これを確認したいのだ。「ああ、自分は街のなかにいても大丈夫だ」「世の中についていけている」「自分は外れてはいない」そのことを感じ取って安心したいのだ。父がニュースを見ていた本当の理由はわからないけれど、ぼくが外に出たくなる理由のひとつには「安心」が関わっていると思うのだ。

人に会う機会を

とはいいつつも、家でひとりで仕事をしているだけだとやっぱりおもしろくないものです。もっと人に会い、直接コミュニケーションをとりたいとも思います。だから、もうちょっとリアルで会う機会を増やそうと画策中です。

ホタルの季節になりました。近所にホタルがたくさん出る穴場スポットを発見したので夜な夜な通っています。