草野球の仲間が飲み会を開いてくれた。

5月で松本を離れるということで、同級生を中心に集まってくれたのだ。

会って話すのは何年ぶりだろうか。もしかしたら5年、いや、それ以上かもしれない。

ぼくはその草野球チームを途中で辞めていたこともあり、「忙しい時間を割いてもらって申し訳ない」とつい恐縮してしまう。けれど、いざ会って話してみると、みんな昔のままだった。

「変わらないねー」と話しつつも、昔の写真を見て「若っ!」と笑い合った。

子どもの話、野球の話、仕事の話、昔のやんちゃ話。みんな環境が変わり、立場も変わり、自分自身も変わっていく。

おひらきになり、松本駅の改札口。

「じゃあね」「がんばって」と言い合っていると、ふと、「もしかしたら会うはこれが最後になるのかもしれない」と思った。すると、この時間が急に、かけがえのないもののように感じられた。

そして、飲み会の最初から「これが最後かもしれない」と思えていたら、もっと違う時間の過ごし方ができたのではないかと、少し後悔もした。

だからせめてもと、ホームに向かって歩く後ろ姿に両手を大きく振った。