
煽りのタイトルになってしまいましたが、もちろん1泊33万円のキャンピングカーではありません。今年の8月、息子と2人で旅をするべく、キャンピングカーを4泊でレンタルしました。しかし実際には1泊しかせず、さらに車をぶつけてしまい、修理費と休業補償を含めて33万円となりました。
内訳は以下の通りです。
・キャンピングカーをレンタル4泊で約9万円
・修理費と休業補償費で約24万円
合計33万円
とてもおおきな出費になりました(涙)
今回はこの経験から得た学びを共有していきますね。
キャンピングカーを借りる前に知っておくべきこと
①キャンピングカーは夏はやめましょう
キャンプと聞くと、夏のイメージがありますが、キャンピングカーは暑い時期には向きません。とにかく車内が暑いです。エンジンを切った途端、車内は灼熱地獄と化します。もちろん窓を開け、天井の換気扇も回しているのですが、それでも熱は逃げていきません。エンジンの熱、車体の熱、人の熱により車内はどんどん温度があがっていきます。
暑さ対策として近くのスーパーでブロックアイスを2つ購入して、体を冷やしながら寝ようとしました。それもあまり効果がなく、息子と僕はほぼ一睡もすることなく朝を迎えました。キャンピングカーを借りるなら涼しい時期がいいでしょう。レンタル会社の方は返却時に「冬がおすすめ」と言っていました。


②保険には必ず入ること
普段乗り慣れない車であり、さらにキャンピングカーは運転がしづらいです。運転席よりも居住スペースの幅が広く、横幅に気を使う必要があります。私は後ろの居住スペースをぶつけてしまいました。人ではなく物にぶつかってまだよかったと胸をなでおろしています。乗用車とは全く異なる運転感覚なので、必ず保険に入りましょう。
③キャンピングカーはめちゃくちゃ揺れる
とにかく揺れます。車体は大きくタイヤは小さいためか、小さな凹凸もすべて揺れにつながります。居住スペースの物は固定しないと落下の危険があります。上り坂ではほとんどスピードが出ず、アクセルを踏み込んでもなかなか進みません。

④平らな駐車場じゃないと生活できない
駐車場が少しでも坂になっていると、生活していて酔います。実際、住宅でも0.6度傾いただけで、めまいや頭痛が出てくるそうです。キャンピングカーも同じで少しでも傾いた駐車場では快適に過ごせません。そして完全に平らな駐車場探すのは意外と難しいです。人間にとって平らであることが、こんなにも価値の高いものだと思いませんでした。
得た教訓
はじめての事は、最小単位で、まずやってみる
今回、初めてのキャンピングカー体験なのに4泊も計画してしまいました。結果、1泊で限界に達し、早々に撤退することに。これは経験してみないとわからなかったことです。
なにごとも経験してみないとわからないものです。だからこそ、まずは1泊で試してみればよかったと思いました。キャンピングカーに限らず、はじめてのことをする場合は、まずは最小単位で試すのがいいですね。
最後に:高額だったが得られた価値
2人旅であればフルフラットシートにできる車で充分
実はキャンピングカーの居住スペースで生活する時間はほとんど取りませんでした。スーパーで買った簡単な食事をしたくらいです。お風呂は銭湯に行きましたし、トイレも公園のものを利用しました。車では基本的に移動と寝るだけになります。
そして実は、キャンピングカーの寝るスペースはあまり広くありません。2人で並んで寝るなら、フルフラットシートの車で充分かもしれません。

新しい経験を一緒にすることが価値
しかし、キャンピングカーならではのワクワク感はあります。キャンピングカーという特別な空間だからこそ話せたこともあるし、協力して生活する一体感も生まれました。
車の揺れで物が落ちそうになるからと、息子が自ら物の固定をしてくれました。
「ぼくはどこでも寝れるから、お父さんは広いところを使いなよ」
と息子は、広いスペースを譲ってくれようとしました。(実際は1つの布団に二人で横になりました)

眠れない夜には息子と本音で話す時間もありました。
この数年、息子がぼくと離れて暮らして感じていたこと。本当は一緒に暮らしたいこと。私の再就職へのアドバイス。
息子の成長を感じ、お互いにいままで話していなかった本音も話せたと思っています。
確かに1泊33万円は高額でした。しかし、息子との絆を深められた時間は、どんな金額にも代えがたい価値があります。
なので、支払った額以上の価値を受け取ったと思っております。負け惜しみじゃなくて(T_T)

寝不足でグロッキー状態のなか、下田海中水族館に行きました。カワウソに手で餌をあげられる。カワウソには肉球があることに触れてみて気づいた。