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【今週の気づき/045】ズルをしない理由

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孤独はタバコよりも害がある。

そう言われるくらい、孤独は体に悪いものだという。僕も2年前にひとりで暮らすようになったとき、最初の4ヶ月はものすごく孤独感に襲われた。夜眠れなくなり、寝不足から日中は頭が働かなくなるし、仕事が手に付かない。本当にいいことがない。孤独によって寿命が縮まるというのもうなずける。実体験から言っても、孤独は体に悪いものなのだ。では、どうすれば孤独感を減らせるのか。今週は孤独感について考えてみた。

さえない1週間

実はこの1週間、なんとなく孤独を感じていた。2年前ほど強烈ではないが、睡眠が浅くなり、仕事にも集中できない。そんな1週間だった。原因はいくつか考えられる。4月という季節的なもの。春休みの子供と、楽しく過ごしたあとの反動。在宅勤務。そして、貢献感の不足だ。この中でも、一日のうちで最も多くの時間を使う、仕事での貢献感は影響が大きいと感じている。成果が出せてない。思うように進まない。そんな時期は特に孤独感を感じやすい。

貢献感と孤独感

貢献感とは、目の前の相手に対して、組織、事業、会社に対して、もっと大きく言うと、社会に対して、役に立っていると実感することだろう。役に立つと言っても、大げさなことでなくてもいい。仕事においては、予定した作業が予定通り終わるとか、誰かの疑問に答えるとか、会議で場を和ませるとか、そんな些細なことでもいいのだろう。貢献感があるから、他人や組織や社会とのつながりや、そこにいる自分の価値も感じられる。ひとりで暮らす僕にとって、仕事での貢献感の不足は、孤独感に直結してしまうのだ。

孤独から自分を守る

貢献感が得られにくい時期というのはどうしたってある。そのような時期は、これ以上貢献感を減らさない心がけが大事になる。貢献感の減少は強い孤独感を呼び、強い孤独感はイライラとなり、やがて怒りに変わる。この状態になるのは避けたい。
では、どうすれば貢献感が減るのを防げるのか。それはズルをしないことだと思う。自分だけ得しようとしない、相手の利益を減らしてまで自分の利益を得ようとしない、不正を行わない。これが貢献感を減らさないための行動なのだ。ズルをしたとき、自分だけが得をしたとき、後ろめたさが残る。この後ろめたさが、知らないあいだに貢献感を奪い、気がついたら孤独感として現れるのだ。もちろん、完璧な人間なんていない。時にはズルしたり、自分の得だけを考えて行動することもある。でも、孤独を感じるときほど、ズルいこととは距離をおいたほうが良い。

社会のためだとか、倫理的にどうだというのではない。

ズルをしないことは、僕なりの孤独対策のひとつなのだ。