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【今週の気づき/033】終わりを思い描く

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【今週の気づき】とは、社内風土改革と称して勝手に始めた社内メルマガ(執筆は業務時間外)の内容を、社外秘を含まないよう一部加筆修正してブログ化したものです。

仕事をする際、まず始めにやることはゴールを設定することだ。ゴールを決め、現状を把握し、ゴールと現状をどうやって結ぶかを考える。つまりゴールを決めないと始まらない。これが仕事の基本である。
一方で人生はどうだろうか。人生のゴール、それは死だろう。しかし、自分の死について考える人は少ないのではないか。僕もこれまで自分の死を具体的に考えたことはなかった。それはすごくストレスのかかることだからだ。できれば考えたくないが、ゴールが不明確のまま人生を進めては、目指すものがないまま歩き続けることになってしまう。ということで、今回は死を考えた際の気づきを書いてみようと思う。

死を思い描くと「願い」が見えてくる

去年の12月、縁があって山崎明美さん主催のマンダラエンディングノートの講座をオンラインで受けることができた。マンダラエンディングノートとは、9マスのマンダラチャートを用いて死に関する具体的な質問に答えていくものである。
https://mandala-en.jp/

死に関する問いに答えていくと何がわかるのか。それは自分の願いである。死という人生のゴールを明確にイメージすることで、逆に「生」が浮き彫りになってくる。生きているうちに何をしたいのか、生きているあいだにどういう自分でありたいのか。死を思い描くことでどう生きたいかという「願い」が見えてくるのである。

見えた願い

今回、マンダラエンディングノートを書くことで、最終的に以下の言葉が出てきた。

「病気や介護が必要な状態で、身体が不自由になったとしても自由に生きたい」
「子供の教育にかかるお金の準備はもう大丈夫。あとは自分が生を全うすること」

ここで見えたのは「自由」という願いである。

他の方法

他にも死をイメージすることで願いを掘り起こす方法はある。『7つの習慣』という本で「第2の習慣」として紹介されているのは「終わりを思い描くことから始める」である。ここで言う終わりとは「死」である。本の中では自分の葬式に参列するところをイメージするように言われる。自分の葬式に自分が立ち会うのである。そして参列者、具体的には家族、同僚、友人、自治会(コミュニティー)の人が何を言っているのかを書き出すよう促される。
例えば僕の場合は以下のようになった。

子供「お父さんは常に自分の味方でいてくれた。理解しようとしてくれた。それが嬉しかった」

同僚「いい影響を常に与えてくれた。あいつがいると前向きになり、無理そうなプロジェクトも何とかなった。背中を押してくれた」

友人「いいやつだった。一緒に楽しんで、一緒に泣いて、一緒に喜んだ。良い時間だった」

自治会(コミュニティー)「やさしい人だった。引っ張ってくれて、笑いを絶やさずみんなを勇気づけてくれた。ありがとうと言いたい」

(これらを開示するの恥ずかしいですね)

ここで見えた願いは以下の通り。
・子供の味方で、よき理解者でありたい
・周りに良い影響を与えられる存在になりたい
・感情を共有できる仲間が欲しい
・周囲を勇気づけられる人でありたい

以上が死を思い描くことで見えてきたものである。
死を問うことで、逆に生が見えてくる。知りたいことをそのまま問うのではなく、裏側を問うことで答えに近づける。これはこれで面白い発見でもある。