引き寄せの法則
という言葉を耳にしたことがある。「口に出す言葉が現実を引き寄せるから、使う言葉には気をつけましょう」という、言葉遣いに対する教訓のようなものだと思っていた。でも、引き寄せの法則とは、言葉に気をつける程度のことではないのかもしれない。もっと大きな力があるのかもしれない。
今週はそんな「引き寄せの法則」に関する気づきである。
ビジネス開業スクールで
実は、僕は4月の末からBFSというオンラインの「小さなビジネス開業スクール」に通っている。週1回、全12週にわたって、自分を深堀りしながら、自分の商品を作り、商品に名前をつけ、お店となるWebサイトを作るスクールだ。
実はこのスクールの受講生には二瓶琢史さんもいる。二瓶さんと言えば、タニタの個人事業主制度を社長と二人三脚で作った方で、現在ご本人も個人事業主としてタニタの業務を請け負いながら、個人の仕事もされている。
僕は2年くらい前から、ことあるごとに「タニタの個人事業主制度のような働き方がしたい」と言ってきた。副事業部長との対話会、課長との面談、同僚や後輩との昼食の雑談。
またあるときは、労働組合の事務所に行き「タニタのような、社員が雇用契約ではなく個人事業主を選択でき、業務委託として仕事する制度ができる動きは無いですかね?」なんて聞いたこともある。
そうしたときの相手の反応は大抵「タニタの個人事業主制度ってなに?」であり、そのたびに「タニタでは…」と説明してきた。そんな僕のあこがれとも言える制度を作った人である二瓶さんと、オンラインでつながりを持てた。なんとも不思議な感覚である。
引き寄せの法則
引き寄せの法則、と言われるものがある。ポジティブな言葉を使う人にはポジティブな出来事が、ネガティブな言葉を使う人にはネガティブな出来事が起こりやすいという法則だと僕は認識している。
確かに、カラーバス効果と言われるように、言葉によって意識が変われば目に入ってくる情報は変わるし、どんな発言をするかによって周りに集まってくる人だって変わる。だから引き寄せの法則の効果はあるのだろうと思っていたし、逆に言えばその程度でしかないと思っていた。でも、もしかしたら、思っている以上の効果があるのかもしれない。
チャンスの準備
自分の望んでいるものを具体的な言葉にし、口に出す。すると、その望みが潜在意識に刷り込まれていく。そうやって日常を生きていると、目の前に起こった出来事が、ただの偶然ではなくチャンスだと気がつける。うまくいく、失敗する、などの結果を気にせず、チャンスに飛びつける。
引き寄せの法則とはちょっと違うかもしれないけど、思うようにいかないときでも、理想に対して行動がともなわないときでも、ありたい姿を口に出しておくことは、目の前に偶然現れたチャンスに飛びつくための準備となるのだ。
社員の個人事業主化と業務委託制度。これがうちの会社に認められるのか、あっけなく断られるのか、はたまた僕が実験的運用として採用されるのか、結果はわからないけど、交渉を進めてみたいと思う。新しいことをやるのはやっぱりエキサイティングだ。うまくいっても、いかなくても、この経験が後々に役立つことだけは確定している。