先週末、佐久市にある「くるみさわ農園」という果樹園の手伝いに参加させてもらった。農園を経営されている楜沢静枝(くるみさわしずえ)さんは、オンラインサロンも主催されていて、僕はその参加者でもある。
最近、「自分にとっての理想の1日は?」とよく考えるのだけど、そのときに思い浮かべたのが楜沢さんだった。楜沢さんは、経営者や個人事業のコンサル、執筆もやりながら、農園も経営されている。頭を使う仕事と、自然に触れながら体を使う仕事の両方をされている。その空気感を体験したくて、今回農園の手伝いに行かせてもらったのだ。ということで、今週は「理想の1日」についての気づきである。
農園での手伝い
10時半過ぎに農園に到着して、楜沢さんと二人でまずは果樹園エリアの草刈りをする。本格的な草刈り機を使うのは初めてだったけど、やり方やコツを教えてもらい、伸びている草を刈っていく。草刈りは、やればやった分だけ、体を動かした分だけ、成果が目に見えるので、充実感があっていい。
12時前になると、農園のメンバーが集まってきた。メンバーの方が昼食を作ってきてくださり、それらを囲んで一緒に食事をとる。自然体の雑談が心地よい。
その後は大豆の種まき。手の平で間隔を測り、指で土に穴を開ける。その穴に大豆を2つ入れて、穴を塞ぐ。土に手を入れたときの温かい。「どういう体の使い方をすれば、より速く、楽にできるか」なんてことを考えながら、爪の間に土が入るのもお構いなしに作業した。
作業が終わったらおやつタイム。おしゃべりをしてから、各々のタイミングで帰っていく。僕はまた草刈りをやらせてもらい、夕方に帰宅した。
仕事柄、僕はどうしてもパソコンに向かう時間、座っている時間が多くなる。また、ひとりで行う作業も多い。これらを補うために、プライベートでジムに通い、意識的に自然に触れようとしている。要するに今の仕事だけではバランスが悪いと感じているのだ。
理想の1日
最近は、「自分にとってどんな1日が理想か」「どんな日常を生きたいか」とよく考えている。10代や20代の頃は、「将来どんな暮らしがしたいか」を考え、豪邸に住みたいとか、運転手付きの外車に乗りたいとか、気兼ねなく美味しいものを食べたいとか。きらびやかで豪華な、いかにもお金がかかるような生活を理想として思い浮かべていた。
でも、今は少し違う。
1日単位で考えるようになった。昨日の自分と今日の自分は違う人間だし、今日と明日でも違う人間だと捉えるようになった。結局、人生は1日1日の積み重ねだ。きらびやかで豪華な生活を目指しても、その過程にある1日がとてもつらく、大変なものでは意味がないのではないか。逆に1日が幸せであれば人生は幸せなはずだし、1日が充実していれば、人生は充実する。もちろん、きらびやかで豪華な生活に憧れはあるけれど、それよりも目の前の1日をどう心地よく設計するか。あるいは1年後の1日をどうやって理想に近づけるのか。これをもっと真剣に考えたほうが良いのではないか。そう思うようになったのだ。
じゃあ理想の1日ってどんなのよ。
そう聞かれたときに、アバウトに答えるとしたら「頭と体をバランス良く使う1日」だ。頭も体も心も、程よく疲れ、ぐっすりと眠る。こんな日々を持続できれば最高だ。具体的に考えると以下のイメージ。
7時: | 起床 |
7時~9時: | 考え事、散歩、食事、心を整える |
9時~12時: | 仕事(書くことなど、創作活動と発信) |
12時~13時: | 昼食。できれば気の合う人たちと。 |
13時~15時: | モノづくり、打ち合わせなど |
15時~17時: | 体を動かし、自然に触れる仕事(農業が理想) |
17時~19時: | 夕食 |
19時~21時: | 家事、リラックス、勉強(またはモノづくりの続き) |
21時~22時: | お風呂 |
22時~23時: | 読書 |
23時: | 睡眠 |
頭も働かせつつ、体も動かす。寝る前の読書で1日の充実感を味わい、夜はしっかりと眠る。こんな1日を是非とも実現させたい。豪華な生活よりも、こちらのほうがワクワクする。
思い描く理想の1日は、明日、あるいは1週間後といった短いスパンですぐには実現できないけれど、少しずつ近づけていければと思う。