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【今週のきづき/072】挑戦ではなく冒険だ

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最近のちょっとした喜びでもある。

退職からもう2ヶ月がたった。バタバタしているあいだに過ぎていった2ヶ月のような気もするが、このバタバタがちょっとした喜びの原因でもある。

退職後はほとんどすべてのことが初めての経験だった。1日の行動すべてを自分で決めることも。そのやり方を模索することも。ハローワークに行ってみたことも。企業合同説明会に行き、工場見学と営業のアポをとったことも。営業してみたことも。仲間の新事業を体験し、その後「開業ものがたり」を書いてみたことも。

これらすべてが今までの自分にはない行動パターンであり、すべて手探りではあるけれど、こうした新しい経験そのものが喜びなのだ。

ワクワクは、枠の外に「いる」状態

「ワクワクは、自分の枠の外にある」これは2019年に読んだ本『リーダーシップに出会う瞬間』の中にあった言葉だ。この言葉はぼくの心に残り、ことあるごとに自分にも、他者にも使っていた。ワクワクは枠の外に「ある」、つまり見つけるものなんだという意味で口に出していた。しかし、今ぼくがもつ感覚はすこしちがう。

ぼくはこれまで、枠の外に出ることを「挑戦」だと思っていた。もうすこし表現をかるくすれば「試行」や「実験」、とも言えるかもしれない。しかしこれらは、成功や失敗という結果に結びつく言葉でもある。結果がチラつけば「うまくやろう」なんて下心も出てきてしまい、ワクワク感はしぼんでしまう。

では、「枠の外に出る」とはどういうことなのか? それは「冒険」ではないだろうか。子供のころに冒険と聞いて胸がおどったのは、きっと冒険という言葉に「結果」をイメージしなかったからだ。冒険と聞いて思い浮かべるのは、成功や失敗といった結果ではなく、まだ見ぬものとの「出会い」や、新しい経験による「成長」である。出会いや成長があると思えるからワクワクするのだ。ぼくがいま、バタバタのなかでも喜びを感じていられるのは、自分が今「冒険」のさなかにいると思えているからなのだろう。

そう考えてみると、ワクワクは枠の外に「ある」のではなく、自分が枠の外に「いる状態」のこと。これが、今のぼくの感覚だ。

新プロジェクト

今度、ぼくが所属しているオンラインコミュニティー『GIVEの実験室』で、クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げる話が出ている。日本の社会が抱える「ある社会課題」に対して、資金を集めて解決すると同時に、課題を解決する企業の技術力も向上させることが狙いだ。

ぼくもこの話に一枚かませてもらえることになり、ぼくができることのひとつ「技術者目線で、プロジェクトの物語を書いていく」をやっていこうと思う。すべてが手探りではあるけれど、この手探り状態こそが冒険であり、「ワクワク」なんだろうな。