今週の気づき PR

【今週の気づき/185】値段をつけるということ

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再就職を検討している。

転職サイトに登録して、サイトでおすすめされる求人を眺める。年収400万円~800万円、勤務地神奈川県、光学設計。年収800万円~1000万円、勤務地東京都、プロジェクトマネージャー。更にその詳細を見れば多種多様な求人が掲載されている。同じような職種でも企業が変われば年収が変わるし、職種が変われば年収のレンジは異なる。いまはどちらかというと、ソフトウェアのほうが求人は多いし、そのマネジメントのほうが年収は高い印象だ。

会社とはアンプ(増幅器)である

年収というのはなにで決まるのだろう。

たとえば同じ仕事をするにしても、その会社の知名度や市場で影響度は変わる。会社の影響度が大きければ、自分がした仕事の社会への影響度も大きくなり、会社の影響度が小さければ自分の仕事の影響度も小さくなる。会社とは、自分がした仕事を増幅してくれるアンプのようなものだ。だからおなじ職種であっても、会社によって年収は変わる。

一方、個人で働くとき、会社というアンプを通していないからこそ、その仕事の影響度はどうしたって小さくなる。直接市場に影響力を持たないぼくは、お客さん(個人や企業)を通して市場に価値を届けることになる。そのとき自分がほしい金額(たとえば30万円)があったとしても、お客さんが市場へ与える影響度合いによって、その金額が妥当かどうかは変わる。その金額じゃ元が取れないというお客さんもいれば、その金額でじゅうぶん元が取れるというお客さんもいる。

ターゲットの定め方

ビジネスでは、ターゲットを定める、あるいは対象客のペルソナを設定することが重要だと言われる。ぼくはこの設定がすごく苦手だ。しかし、よくよく考えてみると、ターゲットを定めるというのは、自分が提供する商品(サービス)の金額以上の価値を提供できるお客さんを決めるということなのだ。つまりその金額でじゅうぶん元が取れると言ってくれるお客さんの範囲を自分で設定することである。

ここで難しい点が2つある。自分がする仕事の価値がいくらになるのか計算することと、自分がほしい金額を定めることである。

自分の仕事はいくらの価値になるのか。経費削減であれば計算しやすい。自分のした仕事がいくらの削減効果があるのかを算出すればいい。しかし、新商品をつくる、新しいものを設計するなどの仕事では複合的な要因が絡むため計算は難しい。結局は元が取れるかどうかはお客さんの感覚による。

そして、自分がほしい金額を定めるのも容易ではない。なぜなら高ければ高いほどいいと思ってしまうからだ。そりゃあ30万円よりは50万円のほうがうれしいし、年収だって700万円よりは1000万円のほうがうれしい。さらにそのうえにいけばもっともっとうれしい。そう思ってしまう。

足るを知る。お金はちょっと少ないくらいでちょうどいい。心からそう思えるかどうかが鍵になるのだろう。

リセット

さて、この6月末で関わらせていただいているプロジェクトもいったん区切り。7月からどうしていくかは完全な白紙状態です。

自分が提供できるものを考えつつ、転職サイトを眺めていて思ったことを書いてみました。