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【今週の気づき/247】なぜ人は読まない本を買うのか

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うちには本がたくさんある。

もちろん読んだうえで手元に残している本も多いが、買ったけど読んでいない本もかなりある。いま手元にある本のうち、買ったけど読んでいない本は全体の4分の1から5分の1くらいはありそうだ。

読み終えて中古で売った本もあることを考えると、実際には買った本のうち読めていない割合はもっと少ないはずだ。それでもそれなりの量の「買ったけど読んでいない本」があることになる。そして先週もそこに3冊新しく仲間入りした。明らかに読むスピードよりも買うスピードのほうが上回っている。本当に自分はこれらの本を読むのだろうか。

なぜ人は読まない本を買うのか。

読めない本を買うということはどういうことか。なにを意味しているのか。

思い浮かぶひとつは、衝動的であるということだ。

読書は思っている以上に能動的である。移動時間や待ち時間が生まれればそこで読むことはあるけれど、たとえば家にひとりでいるときに読書をするのはそこそこの決意が必要である。その決意や時間を考えずに買っているから読めない本が増えるのかもしれない。

これは子供がペットを欲しがることに似ているかもしれない。ペットと触れ合うたのしさや充実感を想像してそのときは強烈にほしいと思う。でもいざペットを飼ってみると、触れ合う時間以上に世話という時間があることを実感する。だからこそ親は、ペットを飼うのに子供以上に慎重になる。

読めない本を買うのは、その先の手間まで考えが及んでいない結果であるとも言える。

もちろん、そのとおりでもある。そのとおりなのだけど、本の場合はペットを飼うものとは違うなにかを感じてもいる。それは何なのか。

なぜ人は読まない本を買うのか。

そこには知りたいと思う気持ちがある。学びたいと思う意欲がある。それを知り、それを学び、その先に手に入れたいものがある。そしてさらに手に入れたものの先に手にしたい感情があるはずなのである。

一体自分はなにを手に入れたかったのか。我が家にある「買ったけど読んでいない本」と、そこからなにを手に入れたかったのかを具体的に書き出してみた。

「人生理念」を読めば、自分の生きるうえでの軸が定まり、迷いのない選択ができて、悩みが減りそう。

「究極の鍛錬」を読めば、自分をどこまでも高めていく方法が手に入り、成長してモテそう。

「選択理論」を読めば、周りの人との心地よい人間関係を築くための考え方が手に入り、人と仲良く生きられそう。

「G検定」を読めば、AIを仕事に活用して業務を短縮化して自分の余暇を増やせそう。

「リアリティセラピー」を読めば、他者の困りごと解決のために支援できる人間になり、人とのつながりを築けそう。

「私の行き方考え方」を読めば、松下幸之助の成功する考え方や生き方を参考にして、自分の事業をつくるヒントにできそう。

「巨富を築く思考法」を読めば、お金持ちになれる方法がわかりそう。

「今こそルソーを読み直す」を読めば、ルソーという人物とその考え方に触れて、ものごとの見え方が変わってたのしそう。

「グッドライフ」を読めば、日々心地よく幸せに生きるためのヒントが得られ、不安や不満から解放されるかも。

「愛するということ」を読めば、愛したい人を愛するにはどうしたらいいかがわかり、大切にしたい人と笑える関係が築けるかも。

書き出してみて感じるのは、自分には得たいものがあるということ。得たい感情があり得たい未来が確かにあるということだ。

ただ学びたい、知りたい、勉強したい、面白いと思ったから、ではなく、より具体的に得たいものがある。それは漠然と考えてもでてこない。本を1冊ずつ見て、その本からなにを得たかったのかを考えることで気づけることがある。

信じているから買う

買ったけれど読んでいない本からは、諦めていない姿勢を感じる。まだ成長したい、得たい未来のためにできることをしたい、という思いがある。

人はなぜ読めない本を買うのか。

それは自分を信じているからだ。諦めていないなにかがあるからだ。得たい未来を得ている自分を信じる気持ちがあるから、たとえ読めなくても本を買うのだ。