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【今週の気づき/240】情報との出会いのセンサー

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「これ、もっと早く知りたかった」

と思うことがある。お得な情報でも、うまいやり方や方法でも、あるいはただ知っておくだけの知識でも。

「知っていたら、得になったのに」
「うまくできたのに」
「世界の見え方も変わったのに」

そんな風に思える情報に出会えることがある。どうしてその情報に「いま」出会えたのだろう。なぜ3年前じゃなく、「いま」なのだろう。

研究の中での気づき

今週、企業研究(前職の「セイコーエプソン」)について発表する機会をもらった。

調査はAI(主にGemini)に依頼し、出てきた情報をまとめていく。まとめる中で湧いた疑問についてもさらに掘り下げてもらう。現役の頃には知らなかったこと――つまり「知らなくても仕事は回せたこと」を、あえて拾い直す作業だ。

そこで出会ったのは、常識から見れば無謀に見える意思決定の連続だった。

https://www.notion.so/2685c118a04d8040abc5f2ef0cb7ac84?source=copy_link

1959年、当時は大型の冷蔵庫ほどあった水晶時計を腕時計にするという社長の決断。
そのとき、当時のエンジニアたちはどう思ったのだろう。絶対無理だと思わなかっただろうか。

機械式時計を作ってきた人たちが、ICチップを社内で自作する道を選んだとき、どんな覚悟で最初の一歩を踏み出したのか。

きっといまのぼくと同じくらいのIC知識しかなかっただろう。そんな自分がICを一からつくるなんて想像できるだろうか。
インターネットもなく、テレビすら一家に一台ない時代。情報がいまよりも圧倒的に不足するなかで、どうやって最初の一歩を踏み出したのか。

こういうことを想像しながら調べていく。この作業がおもしろい。

史実を辿りながら想像するうちに、当時の彼らの「異常さ」が輪郭を持ち始める。常識の外側へ出る勇気、異常に挑む高揚感、一緒に働く仲間。

「絶対に大変だっただろうけど、きっと楽しかったんだろうな」
「なんかこういう感じ、好きだよな」
「そうそう、ぼくはこういうとこに惹かれて応募したんだった」

ぼくはなぜか昔から「狂っている人」や「常識外の人」が好きだ。だからこそ「これ、もっと早く知りたかったな」「在職中に知りたかったな」と思ったのだ。

「知っていれば、きっともっと会社のことを好きになったのにな」と。

早さよりも大切なもの

「もっと早く知りたかった」ことはいくらでもある。

玉子焼きの焼き方、効果の出やすいストレッチ方法、スタバでお代わりできる仕組み。

インターネットでも、AIでも、知ろうと思えばいつでも知れる気がするし、知っているような気さえする。けれど、本当はまだまだ知らないことばかりである。

きっと今回のような機会がなければ、ぼくは調べることすらしなかっただろうし、自分が「狂っている人」や「常識の外側」みたいなものに惹かれることにも、改めて気づけなかっただろう。

こういう“知ること”をもっと日常的に増やせればいいなと思う一方で、「もっと知りたかったこと」ばかりを追いかけるのも、少し違う気がする。これは一種の偶然だという感覚もある。

そしていつ知ったところで結局「もっと早く知りたかった」は変わらないかもしれない。大切なのは早さではなく、「出会えていること」そのものなのだ。

方向のセンサーとして

「もっと早く知りたかった」と思える情報に「いま」出会えただけでも良かったのですよね。

そういう意味では、出会えていれば、出会えるような方向に進めていれば、進む方向として間違っていないのかもしれません。

栗を拾いました。栗の季節ですね。