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【自分お悩み相談】やりたいことと仕事のギャップ

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自分の悩みに自分で答える企画。
「自分お悩み相談」
頭の中の悪魔と天使が対話しながら答えを探していきます。

今回のお悩みは
「やりたいことと仕事のギャップ」
果たして答えは見つかるのでしょうか。

相談内容

独立して4年。独立前と同じくらいの所得水準になることができました。ただ、それでもあまり満たされていない自分がいます。仕事は基本的にひとりで進めることが多く、生活もひとりで孤独感があります。今やっていることも、「本当にやりたいこと」というよりは、「できること」や「必要とされること」を淡々とこなしている感覚です。そのせいか、どこかライスワークのようにも思えてしまいます。

一方で、やりたいことがまったくないわけではありません。漠然とではありますが、心の中にはあります。「人は、必要なものをすでにもって生まれてきている」という前提で人と接したい。目の前の人の成長を支援できる人間になりたいと思っています。ただ、いまの生活の延長線と自分の進みたい方向がうまく重なっていない感覚があります。この先どう生きていけばいいのでしょうか。アドバイスをよろしくお願いいたします。

頭のなか……

天使:さて、久しぶりにお便りが来てますね。

悪魔:そうね。どのくらいぶり? 2年くらい経ってるか?

天使:もう忘れちゃいましたね。こうやって僕らが会うのはお便りがあるからなので、悪魔さんと会うのも2年くらいってことですかね。さみしかったですか?

悪魔:さみしいわけねえだろ。おれは悪魔だからな。ただ、会話できるのはいいよな。人間にはささやきかけるだけで会話はしないし。

天使:悪魔のささやきですね。調子どうですか?

悪魔:そらもう、あいつらちょっとささやいただけで見事にハマっていくからな。ダイエット中に大盛りご飯食べさせたり、勉強したいやつに「今日は動画見ていいんじゃない?」って言ったり。

天使:最悪ですね。でもなんでそんなことしてるんですか? たのしいから?

悪魔:上からやれって言われてるからな。とにかくささやけって。1日2万回ささやけって。

天使:え、そんなに? 2万回も?

悪魔:そうそう。2万回。めっちゃささやいてる。超大変。もうささやきすぎて声枯れるみたいな。俺の声ちょっとガラついてるでしょ。あれささやきすぎてるから。

天使:めっちゃがんばってたんですね。ささやきで声枯れるとか、ちょっと見直しましたよ。

悪魔:俺なりにやることはやってるんだよ。

天使:2万回ってなると、1日中ってことですか? どんなことささやくんですか?

悪魔:だからもうね、手当たり次第って感じよ。朝起きるところから「今日は起きなくていいんじゃない?」って。

天使:ああ、それは効きそうですね。

悪魔:着替えなくていいんじゃない? 靴下左右別でもいいんじゃない? トイレ流さなくてもいいんじゃない? 今日はタンクトップで会社に行っていいんじゃない? みたいに。

天使:まじで手当たり次第なんですね。でも全然ハマってなくないですか?

悪魔:実はな。俺けっこうがんばってるんだけど、あいつら意外と聞いてないんだよ俺の声。2万回やって数回くらいかな、やっとハマってくれるのは。

天使:大変な仕事なんですね。全然聞いてくれないのにいい続けるの大変じゃないですか?

悪魔:もう作業だな。モチベーションとかじゃなくて、とりあえずやるみたいな。それこそ俺にも聞こえるよ「今日は2回でよくない?」みたいな悪魔のささやきが。

天使:え、悪魔にも悪魔のささやきが聞こえるんですか?

悪魔:あれ、なんだろうな。他の奴らがいたずらでやってんのかな? 超ムカつくよな。

天使:でもそれ、悪魔さんやってるんですからね。

悪魔:で、相談はなんだっけ?

天使:なんか方向性で悩んでるみたいですよ。

悪魔:あれ? そんなひと言の悩みだったっけ? やっぱりお前、適当になってない?

天使:まあ、人間の悩みは大体そうですよ。方向性で解散しますから。

悪魔:いやいや、解散とかの相談じゃなかっただろ。

天使:広い意味でね、広い意味での解散。

悪魔:広い意味の解散ってなんだよw

天使:なんとなくわかってくださいよ。要は方向性ってことです。

悪魔:方向性な、それでいいんだな?

天使:はい、それでお願いします。

悪魔:たしかにな。人間って方向性で悩みがちだよな。方向なんて違っててもいいのにな。俺等タイムリッチマンには方向違ってても関係ないもんな。

天使:ですね。あまり方向性とか気にしたことないですもんね。僕ら方向性合ってたことないですし。

悪魔:時間制限があるってどこか無意識レベルに刻まれているんだろうな。もちろん死ぬという意味でもそうだし、死ぬまでいかなくても「いましかできない」みたいな。

天使:歳を取るってことですよね。

悪魔:まじでわかんねーよな。俺からすると大したことじゃないのに悩んでいるから全く共感できない。

天使:言い切りましたね。さすが悪魔さんです。

悪魔:わかんねーもんはわかんねーだろ。

天使:さらに人間って焦りがちですよね。

悪魔:な。俺等は焦りって皆無だもんね。焦るときは神様から呼び出されたときくらい。

天使:たしかに、あれは焦りますね。死を感じる瞬間ですよね。

悪魔:人間ってさ、神様に呼び出されなくても焦ってるよな。このままじゃまずいって。あれなんなんだろうな。

天使:ほんとですよね。焦らなくても大体のことは時間が解決してくれるんですけどね。時が来ればそのとおりになるだけなんですが。

悪魔:待てないんだよなあいつら。まじで待てない。ほんと死ぬほど待てない。

天使:「愛とは待つことだ」とか言ってるくらいですからね。

悪魔:お前、いまバカにしたっしょ。まあ、待ったまま死んでもいいと思うんだよね、俺は。

天使:というと?

悪魔:なにかしないといけないとか思ってんのかな? 待っててもいいじゃん。とりあえず待ってみるみたいな。

天使:なにを待つんですか?

悪魔:そんなん知るか。なんか欲しいもんがあるんだろ。それを待つんだよ。朝日でもいいし、流れ星でもいいし、ジャンプの発売日でもいいし。

天使:そういう話でしたっけ?

悪魔:広い意味でだよ、広い意味のジャンプ。

天使:なんすか広い意味でのジャンプって。

悪魔:とにかくな、待ってたら解決することもあるんだよ。なんでも自分でできると思うなってこと。

天使:ああ、一旦待つということをやってみると。

悪魔:そうそう。それか、どうしても動きたいんなら、どこかまでやってみてから待ってみるとかね。待ちやすい場所で。

天使:待ちやすい場所。

悪魔:ちょっと休憩できる場所みたいな所あるだろ。カフェ的なところでもいいし、駅前でもいいけど。

天使:駅前?

悪魔:広い意味でな。

天使:なるほど、ちょっと待ちやすい場所。

悪魔:まずはそこまで行ってみたらいいんじゃないって思うわけよ。そこがどこだか知らないけど。

天使:とにかく待ってみろと。待てそうな場所まで行ってみろと。

悪魔:そうだな。まずはそれができればいいんじゃないかな。待てないなら待てるところまでいけと。

天使:なるほど。相談者さんが今日からできる、少し具体的なアクションとかないですか?

悪魔:そんなん、俺の仕事と同じだよ。「手当たり次第、薄く広くやる」これに尽きるね。

天使:手当たり次第。

悪魔:あいつはな、「これだ!」っていう正解を一本釣りしようとしてるからよくない。目の前の人の成長を支援したいんだったら今日から会うやつ全員に、1ミリだけそれっぽいことしてみりゃいいんだよ。

天使:全員に、1ミリだけ。

悪魔:そう。コンビニの店員でも、今の仕事のクライアントでも、誰でもいい。深い支援なんて重たいこと考えずに、「こいつの今日がちょっとだけ良くなるささやき」をしてみる。

天使:ささやきw

悪魔:結局、いまの仕事がライスワークに感じるのは、その「やりたいこと」とやらを神格化しすぎなんだよ。特別な場所に行かないとできないことだと思い込んでる。

天使:なるほど。今の生活の延長線上にないんじゃなくて、今の生活の中に「薄く混ぜていく」ところから始めろと。

悪魔:おう。2万回ささやいてみな。嫌でも「あ、この瞬間はやりたいことに近いな」ってのが見えてくるから。それが「待ちやすい場所」の正体だよ。

天使:意外といいこと言うじゃないですか。でも悪魔さん、待っている間もささやくんでしょ?

悪魔:それが仕事だからな。

天使:待ってるときにささやき続けられるのって辛くないですか?

悪魔:俺は人間じゃないからわからないけど、待ってるやつのほうがハマりやすいよな。「このまま待ってて大丈夫? 違う方がよくない?」とか言うと一発。楽勝。

天使:え。

悪魔:なに?

天使:待てない原因ってあなたですよね。

悪魔:それが仕事だからな。

さて、結論が出たようですね。「まずはやりたいことをいまの生活に薄く混ぜていくこと」がよさそうです。

今回もお読みいただきありがとうございました。次回はどんな相談が来るのでしょう。楽しみです。