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【今週の気づき/086】ビジネスというゲーム

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小学生のころ、なぜかハマっていたゲームがある。

『聖闘士星矢 黄金伝説』というゲームだ。あのころのファミコンソフトには、子供がクリアするのは到底無理だろうという難しいゲームが存在する。その代表のひとつが、『聖闘士星矢 黄金伝説』だ。

設定が難しすぎるせいか、普通にやっていてはクリアは不可能に近い。秘密のパスワードの入力で、全キャラクターがほぼマックスのステータスになる、いわゆる最強の状態からスタートできるのだけど、それでもとうとうクリアすることはなかった。

特に第3ステージのボスにたどり着くまでが難しく、そこを何度もやり直していたのを覚えている。全ステージのクリアなんて到底できそうもないけれど、少しずつでも進めるようになる過程がおもしろかったのだろう。

半年の振り返り

3月20日で、退職からちょうど半年が経ったことになる。この半年は、ゆっくりできたかというとそんな印象はない。何かと動き回ってもいたし、考え込んだりもしている。仕事とプライベートの境界線はほとんどなくなり、ずっと仕事しているようでもあり、仕事ではないことをしているようでもある。

そして、稼げているのかというと、ほとんど稼げてはいない。覚悟していたことではあるけれど、それでも心のどこかで思っていた、「もしかしたら、案外稼げちゃうかもしれない」なんていう淡い期待は、まんまと現実にはならなかった。ぶっちゃけて言ってしまうと、この半年の間に実際に振り込んでいただいた金額は6万円強である(売掛金はあるけれど)。

こう言ってしまうと、かなり深刻に聞こえてしまうかもしれないけれど、ぼく自身はあまり深刻に捉えていない。もちろん常に悩んでいるし、将来に対する不安だってあるけれど、不安で眠れなくなることは、幸いにもまだない。悩むし、迷うし、不安でもあるけれど、不思議とそれはそれで受け止められているような気もする。

ゲームへの参加

そう思えるのは、ビジネスというゲームに少しでも参加できている感覚があるからなのだろう。その感覚があるのも、周りにいる方々が気にしてくださり、声をかけてくださり、実際に仕事を依頼してくださっているからだ。その方たちに少しでもお返しができればと、自分にできることをやってみる。その結果、「ありがとう」を言ってもらえる。これがうれしいのだ。

まだまだビジネスのことについては語れるほどの経験はないけれど、ビジネスとは自分のまわりに良い循環を生むゲームのようなものと実感しはじめている。お金も、人との関係も、自分が生み出すもので、いい循環が生まれるのはうれしく、たのしいものだ。

難しいからおもしろい

ファミコンのゲームには攻略本がある。その前提としてファミコンではつかうキャラクターが決まっていて、彼らは決められた範囲でしか動かない。しかし、ビジネスでは自分というほかにはない唯一無二のキャラクターを使わなければいけない。とうぜん攻略本もなければ、難易度も高く、クリアは困難を極めるのだけど、手探りでも少しずつ進んでいる感覚がある。だからこそおもしろいのだろう。

ただなあ、そうは言っても、難しいゲーム一本ではなく、たまにはめちゃくちゃに簡単なゲームも、やりたいんですけどね。