「見たこともない風景には、言葉が真っ先にたどり着く」
今週、末次克洋さん主催の読書会に参加して上記の言葉に出会いました。
とても心に残った言葉です。
「始めに言葉ありき」
という言葉も聖書の中にあるそうです。
共通するのはまず言葉が先だということ。
昔から言われていたということは、人類の知恵や法則のようなものなのかもしれません。
そこで今回は言葉について考えてみました。
見える言葉
仕事や学生時代の部活など、何か目指すものや作りたいものがあるとき、
「未来がはっきりと見える言葉」があると動きやすくなるという経験はないでしょうか。
僕が今回読書会で選んだ本の中では、未来がはっきりと見える言葉がいくつも紹介されていました。
例えば、
「すべてのデスクとすべての家庭にコンピューターを」ビル・ゲイツ
「ポケットに入るラジオを作れ」井深大(ソニー創業者)
「家族全員に触ってもらえるゲーム」任天堂Wiiのコンセプト
「女の体を自由にする」ココ・シャネル
これらの言葉、当時は実現できるかわからなかった内容だと思います。
それでも目指すところがはっきりと見える言葉です。
目指す場所がはっきりと見えると、今度は
「どうしたらその場所にたどり着くのか」
と思考が進み始めます。
見える言葉というのは未来を出発点とできるんですね。
言葉を育てる
では、どうやったら目指す未来がはっきりと見える言葉を作れるか。
本の中では
「社長や言葉のプロが作るより、現場から出た言葉の方がいい」
「今はない価値をもった言葉を使うと良い」
とありました。
ですが、やはり素人が最初から「見える言葉」を作るのは難しい。
そんな中、読書会の対話の中で出てきた言葉がヒントになりました。
「言葉を育てる」
言葉というのは言って終わりではなく、その後に育てるものだということ。
始めはしっくりくる形でなくても、少しずつ形を変えながら「見える言葉」に育っていく。
そして育てるためには、まず言葉の種を植えなければならないわけです。
まずは言葉を植えてみる
言葉は植えないと育たない。
なので下手でも良いから言葉を植えてみることにします。
かっこよく言うと、
「言葉の種まき」
です。
早速社内で勝手にやり始めたプロジェクトに言葉を付けて発信してみました。(内容は社外秘なので公表できません。。)
言葉自体はまだしっくりと来ていませんが、プロジェクトを進めていくことで少しずつ育てていくことにします。