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【今週の気づき/172】なぜ仕事のあとの食事会はたのしいのか

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仕事後の食事会はたのしい。

同じプロジェクトのメンバーで、夜ご飯を食べに行く。仕事の話はもちろん、仕事とは関係のないプライベートの話もする。冗談っぽくお互いの文句を言ってみたり、「あのとき、こんなことあったよな」とちょっとしたトラブルの話題にもなる。今だから言える話、危機的な話、関係性の話で盛り上がる。ぼくは仕事後の食事会がとても好きである。

食事会

今週、月に一度のクライアント先への訪問があった。関わっている開発について、顔を合わせながら状況確認と、仕様の具体化と、スケジュールを立てることが目的である。いつもなら、同じプロジェクトメンバーで食事に行くのだけど、今月はクライアント先にもう一社の訪問があった。この会社(A社)はクライアント先の事業を支援する新規事業をつくっている。つまり、ぼくたちのプロジェクトと同じ目的をもった人である。

今週はこの会社の方も含めて、夕食を食べに行った。もちろん初めましての方である。

A社の新規事業の取り組み。A社の本業のこと。ぼくたちのプロジェクトのこと。プロジェクト内での人間関係のこと。人間関係でのトラブル。業界の問題。目指す方向性や未来像。これらについて話し、とてもたのしい時間になった。同じプロジェクトメンバーでなくても、たのしい時間になったのである。

苦労をわかり合うこと

なぜ仕事後の食事会はたのしいのか。

同じ会社でも、関わるプロジェクトが異なれば、同じようなたのしさは感じないような気がするだろう。関係性の深さが影響するのか。それとも目指すものが同じかどうかが関わっているのか。仕事後の食事会という同じシチュエーションのなかでもたのしさが違うのはなぜだろうか。

ぼくなりに出した答えは、「苦労がわかること」である。

たとえ同じものを目指しても、実際に動いていなければ苦労はわからない。お互いに目指し、行動しているから、苦労がわかるのである。相手の苦労がわかること。こちらの苦労をわかってもらえること。これらが共感となり、ねぎらいとなり、あるいは賛辞となる。

「わかるよその苦労。大変だよな」
「まさに今、おれも同じだよ」
「そんなことやったの? すごいね」

新規事業をつくる苦労。同じ業界だから感じる苦労。マネジメントの苦労。

同じ苦労(あるいは、困難や課題)の中にいるもの同士だから、わかり合える。苦労をわかり合えるからたのしいのである。

またがんばろうと思えるのである。

いつかたのしいご飯を食べるために

生きていれば、さらに挑戦していれば、苦労はつきものです。苦労のなかにいると、孤独を感じることもあります。それでもその苦労は、いつかおいしくたのしいご飯に変わることがあるわけです。その機会を増やしてくれているわけです。

同じように挑戦しているみなさん、いつか一緒においしいご飯を食べに行きましょう。


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