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【今週の気づき/065】悩んだ時間の効用

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決断できずに悩んでいる時間。

一般的には、悩んでいる時間、決められずにいる時間は無駄だと思われがちなのではないか。僕自身も、優柔不断で決断できずにいる時間はもったいないと感じてしまう。「もっと早く決められたら」「なにも決めずに時間を無駄にした」と思う場面が度々ある。しかし、ただ決められずに悩む時間も、実は無駄ではないかもしれない。その時間があったから、決断したあとに前だけ向けるのかもしれない。ということで、今週は「悩んだ時間の効用」についての気づきである。

退職後の日常

退職して2週間が経った。退職直後の1週間は、岡山・神戸・名古屋と行脚をしていたので、非日常の週となっていた。だから、実質的に今週から、退職後の日常を過ごしたことになる。

退職前は、「退職後はきっと喪失感を感じるのだろうな」と思っていた。13年半も在籍した会社を辞めたのだ。こんなに長く何かに所属したことはなかったのだ。だから、心にポッカリと穴が空いたような喪失感、焦りや不安が一気に押し寄せてくるのではないかと、少し身構えていた。

けど、今週を過ごしてみて、懸念していた焦りや喪失感をほとんど感じることなく過ごせていた。むしろ、やりたいことを、やりたいときに自分の裁量でできている充実感すらある。やりたいこと、やるべきことを、自分の時間でやる。人から決められた定時に縛られずに、効率を追求できる。自分の人生や自分の時間を取り戻したような感覚があった。

悩んだ時間の効用

なぜ、大きな喪失感を感じることがなかったのか。考えてみると4つの要因があると思う。

① 物理的な環境変化が少ない
在職中から在宅勤務の日が多くあった。在宅勤務に慣れていたことで、家で仕事をするのに違和感がない。勤務していたときとの物理的な環境変化が少なく、身体的には大きな変化がなかった。

② コミュニティがある
在職中に所属した、会社以外のコミュニティがいくつかあり、今でも自分の居場所となっている。コワーキングスペースや創業スクールといったリアルのコミュニティ。オンラインサロンのような、オンラインでのコミュニティ。これらがあるから、完全なひとりではないと感じるし、孤独感は少ない。

③ タスクがある
目の前に具体的なやりたいこと(やるべきこと)がある。直近で言えば、書きたい記事のアイデアがいくつか頭の中にある他にも、会計の勉強、保険の理解、個人で稼ぐための戦略づくり、家・書類・PC内部の整理など、タスクが控えている。

④ 会社を辞めようかと思い悩んだ期間がある
実はこれが一番大きいような気がしている。この1週間は「ずっとやりたかった習い事を、やっと認めてもらえた」みたいな感覚で過ごしていた。それは、会社を辞めようかと思い悩んだ3年間があったからだろう。
どうやって個人で稼ぐのか。どうやって生きていくのか。具体的な道筋が見えずに悶々と悩んだ日々。手探りながら、いろいろなコミュニティに顔を出して、経営者や個人事業主の人たちと交流を持った時期。発信活動をしながら、個人で稼ぐイメージを膨らませていた期間。悩んだ時間が、決断後の焦りや不安を取り除いてくれる。十分に悩んだ時間があったから、前だけ見ていられるのだろう。

転換期を味わう

さて、そうは言っても新生活もまだ始まったばかり。未来は何も見えてないし、もっと言えば、来週の自分が何を感じているのかさえわからない。まずは足元を固める意味でも、目の前のタスクを、やりたいと思えることを、コツコツとやっていこうと思う。今はきっと人生の転換期だ。今しかできないことを、しっかりと味わいたい。