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【今週の気づき/075】期限の理由をつくる

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先週から、ダラケ気味である。

ダラケ気味と書いたのは、1日中動画を見ているとか、徹夜でゲームするといった、目に見えたダラケではなく、なんとなく生活のハリを失った、たとえばネット記事やSNSを見る時間が増えているとか、夜寝る時刻が遅くなっているとか、ダラケの兆候というような状態だからである。

いろいろな理由が思い浮かべられる。先々週に行った4日間のセミナーにより、これまでの習慣が乱れたことがあるかもしれない。年末の街の雰囲気で気持ちが休みモードになったのかもしれない。しかしそれらはきっかけにすぎず、表面的な理由でしかないのだろう。いちばんの根本的な理由はきっといま現在、期限のある「やること」がないためだ。

では、どうやってダラケを修正していくのか。今週は「期限の理由づくり」についての気づきである。

やらなくてもいいことをやる

名著『7つの習慣』のなかで、タスクを横軸に緊急度、縦軸に重要度の4象限にわけるといいと言われている。人生をより充実させるためには、緊急度は低いが、重要度の高い第2象限のタスクをこなす時間を増やすといいという。

あらためて自分の現在のタスクを振り分けてみると、実は今やっているタスクのほとんどは、緊急度が低く、重要度の高い、第2象限ものばかりであり、緊急度と重要度の高い、第1象限のタスクがまったくない。これはこれで問題なのだろう。きっとこれがダラケの原因なのだ。

会社を辞めてみて思うのは、現状の生活は「必ずしもやらなくてもいいことばかり」ということだ。緊急度の高いものが、まったくと言っていいほどない。コラムを執筆するのも、自分の新しい事業を考えるのも、人に会いに行くのも、緊急性という意味ではどうしても弱い。つまり、個人で始める新しい試みは、緊急性の少ないことばかりなのだ。

自分がなにかを生み出さなくても、世の中は進んでいく。そんななかでもあえて、自分で生み出すことに挑戦する。個人で働くということは、そういうことなのだろう。

計画とは理由づくり

会社を辞めてからの3ヶ月は、自分のタスクの期限をなんとなく決めていた。「今月中にやっておきたいなあ」、「今週はこんなことしたいなあ」、そんな感じで、はっきりとした理由もなく、期限を決めていたのだ。

なんとなくの理由で決めた期限を守る理由は特にない。「なんとなく」で決めた期限は、守ろうとする意思も弱くなり、「なんとなく」延期されてしまうもの。

「必ずしもやらなくてもいいこと」だからこそ、期限に対して自分が納得できる理由や根拠が必要なのだ。そして納得できる理由をつくるものが、「計画」なのだろう。夢やビジョンや志。これに通じる道筋をつくり、いつまでに、なにを達成していたいのかという目標を設定する。目標を達成するためには、この期間でなにをどのくらいやるのかを決める。ひとつひとつのタスクに、期限とその理由をつくってあげる。

計画とは、自らの定めた期限に自分の納得できる理由をつくることなのだ。納得できる理由があるからこそ、緊急度が高まるのだ。

きっと、会社で働くときと個人で働くときで、「計画」の役割は変わるのだろう。会社では他者との約束のために、個人では自分との約束のために、計画が必要なのだ。

計画を立てる

会社員時代、計画を立てるのが死ぬほど苦手だった。それはもしかしたら、自分のビジョンを計画に反映させていなかったからかもしれない。けれど、やっぱり計画を立てることに、ある種の拒絶反応はある。

計画を立てたほうがいい理由がはっきりとわかったいま、そして年末という計画を立てるには絶好のタイミングでもあるいま、計画に向き合うときなのだろうなあ。

どのような計画を立てようか。

さてさて、ちょっとだけ年末年始の気が重たくなってきた、今日このごろである。