今週はアウトプットの多い週だった。
作成したパワーポイントは5つ。ドキュメント(議事録)は2つ。自分でもなかなか充実した週なんじゃないかと思う。やりきった感がある。
そういうと、「仕事が充実している」なんて思われるかもしれない。しかし、アウトプットしたもののほとんどは、誰かに頼まれてやったものではなく、勝手にやったものだ。つまり、仕事として報酬がもらえるものではない。
しかし、これが精神的にいい影響をもたらしているようにも思える。心地よさがあるし、やっとビジネスの出発点に立てた感覚がある。なぜそう思うのか。ということで今週は「ビジネスの出発点」についての気づきである。
勝手にやる仕事
ここ最近、勝手に企画をしてみたり、頼まれもしないのに資料をつくってみたりしている。
たとえば、オンラインのコミュニティーでは、「フリカエリとプラン会」を毎晩開催している。その日の学びや良かったことを振り返り、翌日のタスクを洗い出して時間割をつくる場だ。これが思ったよりも好評で、毎日の開催であるにもかかわらず、3人の方にほぼ毎回出てもらえている。
また、パワーポイントの資料も勝手につくっている。訪問させていただいた企業の社長さんとの会話から、拾いあげた言葉を整理し、まとめた資料を勝手に作ってお送りした。ほかには、以前受講した「小さなビジネス開業スクール(BFS)」の授業概要図をつくり、事務局にお送りしたりと、頼まれずに勝手に資料をつくってお送りしている。
そして不思議と、こうやって勝手にやることが多いほど、充実していると感じるのである。
ビジネスの種
商売とはなにか。ビジネスはどうはじめたらいいのか。そう考えたとき、つい難しく考えてしまいがちだ。とくに企業にいると、戦略や戦術、企画、収益性など考えるべきことが多く、そう簡単にビジネスを始められるわけないと思いこんでしまう。
しかし、本当はもっとシンプルに考えてもいいのかもしれない。
まずは頼まれもしないのに勝手につくったり、企画してみたりする。自分の「あったらいいな」を頼まれもせずにカタチにしてみる。これがビジネスの原点なのではないか。
いま街にあるケーキ屋さんも、イラストレーターも写真家も、はじめは身近な人に作品を提供したはずだ。頼まれもせずにつくったものをプレゼントしてみる。喜ばれるのが嬉しくて続けていく。もっと喜ばれるにはどうすればいいのかを考え、工夫してみる。そのうちにお金を払ってもいいという人が現れて、商売になる。きっとビジネスはこの順番なのだ。
つまり、「頼まれもせずに勝手にやってあげたくなること」がビジネスのひとつの出発点なのだ。
出発点に立つ
だからこそ、「頼まれてはいないけどやってあげたい」という気持ちが自分の中に生じたとき、それを見逃さずに実行に移してみるのは大事なことなのだろう。ほんの少しの思いつきを実行に移すかどうか、これがビジネスにつながるか否かの分かれ目なのだと思う。
「あったらいいな」という思いつきを、手のとどく範囲の人に勝手に提供している今、やっと出発点に立てた気分である。