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【今週の気づき/132】未来の自分へのコーチング

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営業電話が苦手である。

どこで知ったのか、プライベートの携帯電話にかかってくる不動産投資の電話。会社員の頃、固定電話にかかってきた保険勧誘の電話。どちらも、求めていないのに一方的にかかってくる迷惑なものだと思っていた。「こんな電話で契約が取れることってあるの?」と思っていたし、自分にはできない仕事だろう、とも思っていた。ところが今週、営業電話をかけている自分がいるのだ。

営業活動

今週、初めて営業電話や営業メールというものをやってみた。求人サイトを見て、長野県内で光学技術者を募集している企業に、問い合わせフォームやメール、電話で営業をかけてみたのだ。雇用ではなく、業務委託という形でチカラになれないかという話をした。

面識のない会社に営業をかけるのは、個人で仕事をするようになってからはもちろん、人生においても初めての経験だ。苦手で自分にはできないと思っていたことが、今回できたのはなぜだろうか。

理由のひとつはWin-Winの関係がつくれると思ったからだ。きっと先方の会社も困っている。その困りごとを自分が解決できる可能性がある。だからこそ、提案ができる。これは心理的に大きいだろう。

そしてもうひとつは前もって計画したからだ。これが今回深掘りしてみたいテーマだ。

ぼくは1週間の計画を日曜日につくるのだけど、週の計画をするときに、「この日に営業をしてみよう」と決めていた。そしてまた、毎日22時に次の日の計画をつくるのだけど、そのときに「明日の13時に営業する」と決めていた。これが大きかったのだろう。もちろん当日は、恐れや不安が生じる。やりたくない気持ちだって出てくる。けれどそれらを一切無視する。週の計画でやると決めたのだから、昨日やると決めたのだから、と思考を停止するのである。

感情を切り離し、ただやると決めたことをやる。これができるのも週の計画、1日の計画があったからだろう。

計画とは、未来の自分へのコーチング

なぜ計画が大切だと言われるのか。もちろん計画することにより、状況が整理されるという側面はある。プロジェクトなどで関係者と協働するときには計画があってはじめてチームが機能する。メンバーそれぞれの動きを見える化することで、なにをいつやればいいかがわかる。これは大切なことだ。

ただ、個人で計画をつくるときにこそ、もっと大きな意味があるように思う。それは、感情や思考の壁を超えられるということだ。

最近、「どうすればうまくいくのか、どうすれば成功するのか、本当は自分で既にわかっているのではないか」と思うことがある。

ただ、うまくいくためには、成功するためには、不安や恐れと対峙しなければならない。しんどいことも乗り越えなければならない。どちらもわかってはいる。けれども、不安や恐れ、しんどいことを、その瞬間に選べと言われても選べないのが人間なのだ。

だからこそ計画するのである。未来の自分と距離を保てているいま、客観的に冷静でいられるいま、未来の自分に指示を出すのである。

高みの見物でいられるからこそ、安全地帯にいるからこそ、できるアドバイスや指示がある。未来の自分に「ちょっとしんどいと思うけど」「恐いかもしれないけど」と共感を示しつつ、うまくいくための方法を提示するのだ。

計画とは、未来の自分へのコーチングなのだ。

予想を現実に変えていく

「行動すれば次の現実」

これは石原明さんの著書『成功曲線を描こう』のなかに書かれていた言葉だ。今回、営業したなかで言われた「正社員は募集しているけど、業務委託は求めていない」という回答は予想していた。けれど、予想で終わるのと実際に耳で聞くのとは違う。行動してみて、予想が現実になったということだ。

現実がわかれば、現実を起点にまた考えればいい。そして現実を積み重ねていけばいい。次の予想はいまの現実から始めていくのだ。


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