ホタルの季節も終盤戦である。
ぼくの住む松本市は、松本市民にも意外と知られていないのだけれど、街なかの川でもホタルが見れる。川のそばまで降り、街の光が届かないところに行かないと、ホタルの光は見えにくいのだけれど、ホタルはいる。この季節は、夜に涼みながら近所の川でホタルを眺めるのが、ぼくにとって心を落ち着かせる時間にもなっている。
一連の動く星
今週、ホタルを見つつ何気なく空を見上げてみたところ、一列に連なって動く星が目に飛び込んできた。夕暮れ時に衛生が星のように動くことは知っていたものの、あのように一連で動くものは見たことがない。「なんだあれは!?」まるで合成映像のように動く光の列に、少しの恐怖も覚えた。人は本当に驚くような場面に遭遇したとき、スマホで撮影することもできず、ただ目を離せずに立ちすくむものである。
空で起こっている異常事態と普段通りの街の様子との対比に、自分にしか見えていないのではないかと思ったくらいだ。
自分にしか見えないもの
SNSやラジオ(ポッドキャスト)で、ビジネスに精通した方が「なんでもビジネスになる」と伝えているのを目にしたり耳にしたりすることがある。そう聞くたびに「自分にもビジネスができるかも」という期待と、「そんなに簡単なことじゃないだろう」と制する気持ちの両方が沸き起こる。「なんでもビジネスになるのであれば、じゃあおれはなにをやったらいいのか」である。
この答えが最近になってようやく、体感的に感じられてきた気がする。それは、「自分にしか見えていないもの」である。あるいは、「自分にしか見えていない」とまではいかなくても、「自分には見えているけど、きっと相手には見えていないのだろう」と思えることが、ビジネスに通じるということだ。
たとえばぼくの場合、プレゼンを聴講していて「こうすればもっとわかりやすくなるのに」と思うことが度々ある。誰かの話を聞いていて「少し図にすればもっと伝わるのに」や、「話す順番を変えたらスムーズに理解できるのに」と思うことがある。これはきっと相手には見えてない部分が自分には見えているということだろう。これが仕事につながってきている。
わかりやすくしたい欲×プレゼン=プレゼン資料作成
わかりやすくしたい欲×プロジェクト=プロジェクト推進
わかりやすくしたい欲×社長の考え=社長コラム執筆、企業理念策定
学生の頃からわかりにくい授業は大嫌いだったし、逆にわかりやすい授業に出会えたときには感動すら覚えた。ぼくにとってわかりやすさは愛すべきものであり、わかりにくさは憎むべきものなのだ。だから普段の生活のなかでも、わかりやすさに対しては敏感になる。こういったほんの少しの積み重ねが、他者と対比したときの「自分に見えているもの」をつくっているのだろう。
相手には見えていなくて、自分には見えているもの。このほんの少しの違いが、ビジネスの種なのだ。
スターリンク衛生
夜空で動く一連の星について、あとでネットで調べてみたところ、ぼくが見たのはスターリンク衛生というものらしいです。
ぼくにしか見えていなかったとしたらそれはそれで怖いのだけれど、自分にしか見えてなかったのなら、それはビジネスの種になっていたのかもね。
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