プロジェクトマネジメントの仕事をいただいている。
成果がとても曖昧な仕事だ。明確な納品物の定義はないし、作業内容も臨機応変に対応する必要がある。自分の時間をかけようと思えばいくらでもかけられるし、逆に言えばサボろうと思えばサボれてしまう。
プロジェクトマネジメントという曖昧な仕事を依頼していただいている企業さんには感謝しかない。一方でこの曖昧さが、いまの自分の悩みの根源にもなっている。どこまでやればお客さんは喜んでくれるのか。一方でどこまでやってしまうと自分が消耗してしまうのか。この線引きが難しいのだ。
報酬の定義
会社員であればわかりやすい。月給という決められた報酬があり、作業負荷が増えれば残業をして残業代をもらう。基本的にはやったぶんだけ、時間をかけたぶんだけ、報酬に反映される。企業側も、労働者側も、納得がしやすい。
また、フリーランスであっても納品物の定義ができる仕事も納得感を得やすい。ロゴをつくる、記事を執筆する、ホームページをつくる、動画をつくるなど、納品物とその要件が明確であれば、自分の業務範囲もわかりやすいし、報酬と納品物の紐づけも容易だ。良いものをつくるのは前提として、想定よりも早く作れれば自分の時間は増えるし、逆に時間がかかってしまったら時給としては割が悪くなる。そのコントロールできる部分も含め、企業(発注者)側にもフリーランス(受注者)側にも納得感はあるだろう。
一方で、ぼくの仕事のように納品物が曖昧な場合、どうやって納得感を出せばいいのだろうか。関わろうと思えばいくらでも関われてしまうが、その関わりを増やしすぎれば、報酬との釣り合いはとれなくなる。他の仕事に割く時間がなくなり、結果として経済的に続けることが困難になってしまう。
つまり、どこまでを自分がやり、どこからはお客さん(企業)にお願いするかを明確に決める必要があるのだ。
成果に向き合うために、弱みに向き合う
自分の役割を明確にする。つまり、自分ができることと、自分にはできないことをわける必要がある。ここにはある種の痛みが発生する。自分にできることを定義するのはいい。一方で自分にできないことを明確にすることは、自分の弱みを他者に開示することでもある。自分にはこんな弱みがあります。自分はここでは価値を出せません。この部分はお役に立つことが難しいです。自分でも認めたくない弱さを開示しなければならないのだ。
できないことを正直に伝え、お客さんに協力してもらう。
お客さんの成果に向き合うために、自分の弱さに向き合う必要があるのだ。
計算
できることと、できないことを分ける。そして「自分が関わることで生まれるお客さんの利益」と「必要なリソースを考慮した上で、自分として続けていける報酬」、このふたつを計算する。このふたつが見合うならば契約すればいいし、見合わないと判断した場合は契約を結ぶべきではないとわかる。問題なのは、契約を結んだほうがいい場合と結ぶべきでない場合を簡単には見極められないことなんですよね。
提供内容を定義して、自分の報酬を自分で決める。
そのためには、自分の弱みを認め、開示していく必要がありそうです。
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