年末に、中学で硬式の野球チームに所属している甥っ子と、硬式球でキャッチボールをした。
キャッチボール自体が久しぶりだし、硬式のボールなんてもう何年も投げていない。初球を投げてみると案の定、思うようなボールがいかない。狙ったところにコントロールできないし、思ったような球筋にもならない。ボールの回転も斜めになってしまう。「ああ、自分はこんなにも衰えてしまったのか」と少し残念な気持ちになる。
ただ、甥っ子の手前、ここで終わるわけにはいかない。気を取り直して、思うようにならないボールを、思い通りになるよう工夫しはじめる。腕の上げ方を早めてみたり、体重の移動の仕方をゆっくりにしてみたり、リリースするときの手首のスナップを意識してみたりと、投げるたびに少しずつ変えていく。
いいボールが投げられたら気持ちがいいし、いいボールが投げられなかったら再度調整する。この試行錯誤をしつつ、硬式ボールの重さと硬さに懐かしさを感じながら、気がついたら、夢中でキャッチボールをしていた。
工夫のおもしろさ
現状のぼくは、野球チームに所属していない。だから当然、キャッチボールをする機会もないし、キャッチボールをする必要性もない。だから普段はキャッチボールをしようなんて思わないし、そんなに夢中になれるものだとも思っていない。
ただ、いざボールを投げ始めると、理想とする投球と、現実の投球の差が目の前に現れる。少しでも理想に近づくように、何かしらの試行錯誤をはじめる。「お、いまの腕の上げ方よかったぞ」となれば、その動作を再現するように意識しつつ、今度は体重移動に意識を向ける。こうやって理想と現実のギャップを埋めていくところにおもしろみがあるのだ。
やる気とは課題を体験したときに生まれる
キャッチボールをしなければ、想像のなかで自分の投げるボールは理想のままであり、そこに課題は生まれない。実際にキャッチボールをしてみるから理想と現実のギャップを認識でき、工夫の余地が生まれる。
「やる気は、やり始めるから出てくる」
と言われる。やる気とは、課題を体験し、その課題を解決できると思えたときに、生まれるのだろう。
「課題の体験」が、やる気のスイッチなのだ。
今年もよろしくお願いいたします
さて、年始早々「なんだか仕事にやる気がでないなあ」なんて思っていたけれど、それはきっと課題の体験から遠ざかっていたせいなのでしょう。仕事初めから1週間が経ち、一通りの課題を体験して、やっとエンジンがかかってきた気がします。とにもかくにもまずは手を動かしてみることからですね。
今年もよろしくお願いいたします。
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