「なんでそんなことやってるの？」
人からそう言われたことはないだろうか。あるいは他の人にそう思ったことはないだろうか。「なんでわざわざ、そんな大変なことをやってるのか理解できない」そう思うときに浮かぶ疑問だろう。でも実は、「なんでそんなことやってるの？」と人から思われることこそ、自分の強みなのだ。今週はそんな気づきである。
５分の勉強会
今週、勉強会を開催した。職場連絡会の中で行うたった５分だけの光学勉強会。月１回のペースで開催し、今回で９回目（番外編も含めると１１回目）だ。
この５分の勉強会のための資料作りがなかなか楽しい。聞く人の興味をどうやって引くか。どんな問いかけをすれば関心を持ってもらえるか。説明をいかにシンプルにするか。具体例をどうやって盛り込むか。その中で笑えるポイントをどこに作るのか。これらを考えるのがたまらなく面白いのだ。
ハードルも丁度いい。少しでも回りくどい説明をしたら５分では収まらない。かと言って、難しい専門用語や数式を極力排除しないと聞く人の心が離れてしまう。また、少しでも自分の中に曖昧さがあると伝わらないし、自分自身が本質を理解していないと説明できない。だから資料を作ると自分の学びにもなるし、「わかりやすさ」に挑戦するのが楽しい。
負荷を選択する
この５分の勉強会は、誰かから頼まれたわけではなく、自分で勝手に始めたものだ。だからはじめたときはきっと「なんでそんなことやってるの？」と思われるようなことだったのだと思う。
「なんでそんなことやってるの？」「何のためにやってるの？」
そう言われるのは、きっと周りの人たちにとって理解できないことだからだろう。なぜわざわざそんな大変なことをするのか。負荷とメリットが釣り合ってないのではないか。そう思うから、「なんで？」となるのだ。
でも、僕がやっていることは自分が心地よいと感じる負荷の選択に過ぎない。自分にとってどの負荷なら選択できるのか、選択したくなるのか。選択できるものだけを選択しているだけなのだ。逆に言えば、選択できないもの、したくないものは選んでいない。
これは最近、自分を振り返り、分析してわかったことだけど、僕は主に以下の３つの欲求が強い。
① 自己表現欲
変わったことがやりたい。誰もやらないことをしたい。自分独自の視点を表現したい。
② 成長欲
学びたい。成長したい。
③ わかりやすくしたい欲
わかりにくいものが嫌い。シンプルに、わかりやすいものが好き。ものごとをわかりやすくしたい。
5分の勉強会はこの3つの欲求すべてを満たしてくれる。他の人が選択したくないような負荷でも、僕にとっては心地よい負荷になる。だからこそ、自分の強みになる。
心地よい負荷を続ける
この「今週の気づき」も結局は僕にとって心地のよい負荷だ。負荷はすごく大きいのだけど、書いたあとの心地よさも大きい。「今週も乗り切った」「今週もなんとか書けた」そんなふうに続けていたら、今回で50記事になった。
はじめの頃は、「なんでそんなことやってるの？」「何のためにやってるの？」そう言われることも多かったけど、最近は「すごいね」「よくやってるね」とも言われるようになってきた。負荷は選択し続けると、周りの見る目も変わってくるし、強みを育てることになる。
だから、周りから「なんでそんなことやってるの？」と言われたとき、それは自分の強みだと思っていいし、自分の選択は間違ってないと信じていいのだ。
