ランニングが習慣になりつつある。
年末に『運動脳』という本を読んだ。内容をざっくりいうと運動は脳に良いということが書かれている本である。とくに有酸素運動をすると、短期的にはその日の集中力が高まり、長期的に見れば創造性や記憶力が上がるというのだ。これは走らない理由がないと、週に3回、30分のランニングをしている。30分走ると約5km走ることになるのだけれど、この5kmがなかなか大変である。
選択をほめる
家の周りの走りやすい道を3周するとちょうど5kmになる。この3周というのがやっかいだ。1周5kmであれば1本道であり、途中で戻らない限り走り始めた時点で5kmは確定となる。しかし、3周となると1周するたびに「このまま帰ろうか」という気持ちが湧いてくる。家に戻りたい気持ちと、「いやいや走ろう」という自分。帰るか走るかの選択を迫られる。
これがなかなかにしんどい。ランニングを続ける限り、この先も1周するごとに「走る」という選択をし続けなければならない。果たして続けられるだろうかという問いが頭をよぎるようになってくる。
ということで今週は少し実験をしてみた。それは、2周目に入った自分を、つまり「もう1周走る」という選択をした自分を意識的にほめるということだ。
「えらい、よく行った!」「すごいじゃないか、もう1周行くなんて!」
心のなかで自分をほめる。さらに身体もさすってあげる、頭もなでてあげる。すると、ものすごく気分がいい。2周目を走り始めたばかりなのに、「3周目に行くのも、まあいいかな」という気持ちになってくるから不思議だ。
ポイントは走ったという自分(結果)をほめるのではなく、もう1周行くことを選んだ自分(プロセス)をほめることだ。
始まりに目を向ける
子育てや教育ではよく「結果ではなく過程をほめましょう」なんて言われるけれど、これは自分に対しても同じなのだ。
走った自分をほめるのではなく、走り始めた自分をほめる。勉強をしたことより、勉強を始めた自分をほめる。結果を出せるかわからない仕事でも、その仕事を受けると決めた自分をほめる。
選択は不安や葛藤がつきものだ。どうなるかわからないことを選ぶのは不安になるし、しんどいことを選ぶのにも葛藤が生まれる。だからこそ、選べた自分をまずは認めてあげる。足を進めた自分をほめてあげる。
大事なのは、選んだ瞬間の自分を認識して、その自分を「よくやった」と認めてほめることなのだ。
たいしたものです
人生は決断の連続だという。日々たくさんの選択を迫られる。小さなわかれ道に立ったとき、自分の願いに行ける方へ、自分との約束を守る方へ、足を進めた時点でもう、すごいことなんですよね。
進んだ先にどんな結果が待っているかわからないけれど、選んだ自分はたいしたもんなんです。
今週のいちまい
何年かに1度の寒波で近所の川が凍ってました。この川が凍るのを見たのは初めて。
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