今週の気づき PR

【今週の気づき/136】仕事と遊びの境界

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

日帰りにしては遠かった。

今週、友人から紹介してもらった新潟の建設会社社長に会いに行った。一度Zoomでお話をお聞きし、経営方針や事業に興味をもち、「ぜひ一度会いに行かせてください」とお願いし、それが実現した形だ。ぼくの住んでいる松本市から、会社のある新潟市まで片道4時間。長野県と新潟県は隣接する県ではあるけれど、実際に行くとなると距離はなかなかに遠い。

仕事と遊び

ぼくが会社員であればきっと、今回のように直接お会いしてのインタビューはできなかっただろう。おそらく、出張の許可が下りない。なぜわざわざ直接会うのか、話が聞きたいのならオンラインでもいいのではないか、そもそもなんのためにインタビューするのか、それは売上にどうつながるのか、これらの質問に対して納得のいく説明ができないからだ。

仕事とは「結果」をもとめることだ。そして結果を出すための時間や労力は最小限にしたほうがいいい。だから効率を追求する。今回の件でいえば、インタビューしたあとに作成する記事やプレゼン資料をいかに早く的確につくるかに重点が置かれる。だから仕事の場合は当然、インタビューするならオンラインでいい、ということになる。

一方でこれが遊びであれば問題ない。遊びとは「過程」を楽しむことだ。ゲームをするにしても、本を読むにしても、あるいは飲み会をするにしても、その時間自体を楽しむことに意味がある。時間短縮を目指すのではなく、過程の時間そのものに価値がある。だから効率を追求することはない。仲のいい友人に会いに行く。日帰りでも顔を見に行く。なんのために会うのかなんて聞かれることもなく、会うこと自体が目的であり、楽しい時間を過ごすために会うのだ。

仕事と遊びの境界

「仕事と遊びの境界は限りなくゼロになっていく」

数年前にこのように言われていたことがある。確かホリエモンが言っていた言葉であり、ぼくも「そうだよな」と希望的観測のもと、同意していた。

一方でそれから数年が経ち、いま現在のぼくは仕事と遊びの境界線が限りなくゼロになっているかというと、そんなことはない。やはり仕事は仕事であり、遊びは遊びである。個人事業主となり、「就業時間」から解放されたことによる、仕事とプライベートの境界線の曖昧さは感じているものの、その曖昧さが遊びとつながっているとも、いまは思えない。

ところが、今回の新潟でのインタビューは、もしかしたら仕事と遊びの境界線がなくなるヒントと思えるものだった。

会ってお話がしたいと思ったから会いに行く。やりたいと思ったからやってみる。仕事でもとめられる効率化はいったん置いておいて、まずは「過程」に注目してみてもいいのではないか。そのなかで、自分のできることが相手の「結果」に結びつくところを見つけ、効率化できる部分は効率化を図ればいいのではないか。そう思えたのだ。

効率の追求と、非効率の楽しみ。

このいっけん相反するものを融合させていくことが、仕事と遊びの境界をなくしていくことになるのだ。

遊ぶように働くには

残したい非効率な部分。なくしたくない時間。あったらうれしい時間。ここを自覚することが、AIであらゆることが効率化されていく時代に必要なことなんじゃないかなと思ったわけです。

今回インタビューした内容について、記事またはプレゼンスライドのような形にしていきます。